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久しぶりの相談者の変貌にご家族も驚かれていました。


精神的に追い詰められ、何とか家族のもとで見守られる状態から始まった方で

当時はご家族からの苦悩のケアからカウンセリングを行ってきた事案です。


依頼を受けたときは心配でたまらないという内容で、自身のことかもわからない状態でとりあえず、一刻も早く聞いてほしいと言われ時間を取って始まったもので、数々の相談、カウンセリングを行ってきた中で最も気を払う案件の一つです。


とはいえ、当初の目的はこういう状態の方を社会復帰させることを目的にしておりますので、お話を伺いご家族の心配のケアと当人の人間不信に対する大きな不安を取り除くためにご家族の方からも、当人のこれまでの生い立ちから、どういう職に就き、どういう生活をされてきたのか保護者視点での話を聞くことから始めていきます。


ご家族が半信半疑であったと思いますが、当方の伝えることが当人が部屋から出て少しでも会話をするようになったことを、本当に喜んでおられました。


しかし、社会復帰はまだまだ先の長い話で、そもそも面談も嫌がる状態でしたので、メールによる文通を試したりしましたが、当然相手の傷口に触れるようなこともしない状態で、カウンセラーであること、同じような環境で過ごした時期があることをお伝えし、数週間に1度ご家族の生活などをお伝えするような時期を経て、返事をいただけるようになり、ただ面談というのは辛いと仰られましたので、ながらカウンセリングを提案しました。

(※ながらカウンセリングはカウンセリングを行う中で単純作業を組み入れるやり方です。)


その内容も、相手の好み、性格を掴んだうえで、負担のないものを選択した最適な作業を提案します。


当然ながら、どれに興味があるかを確認し、前向きな取り組みで進むよう意識操作をしていきます。


それでも、最初の半年ほどはキャンセルや途中で中断することは当り前の世界と認識して相手が前向きやれそうだというタイミングに合わせて当方も対応する時期が続きました。ご家族への報告や対応のお願い、日中の変化についてのヒアリングは行いますが、当人と私との会話内容はご家族には話すことはありません。


 その後定期的に面談できるようになり、抱える悩み、今後どうしていくかを考えるとどうしても前に向けない、という言葉を聞くことができ、焦らず、相手の状態に合わせてその場でカウンセリング内容を変更し、ながらカウンセリング時に使用した設備や商品を販売したり、ご自身で使用されたり、することで当人にはその利益が入るように手配します。そして自身が行った単純な作業でも喜んでくれる人もおり、自己肯定を意識付けしていきました。


 今日はその方が、転職活動を始めましたという連絡とお礼の連絡があり、ご家族からも

感謝とお礼の言葉をいただきました。


カウンセラーは当人の意識改革とそれに伴う自己肯定、自信を取りもどし、自身の判断で進むことを決める手助けしかできません。指示してしまうと、リバウンドや拒否反応が過敏になることが多いためです。あくまで決めるのはご本人です。


 ですので、この知らせはカウンセラーにとっては何よりもうれしい知らせなのです。


この案件はもともと私がボランティア感覚で行っていたことではありますが、優秀な人材が自身の判断でもう一度行動してみようと思われたことは、起業し、カウセリングを会社で取り組むべき課題とした私には、救いの手のようにも感じられました。


当人とは別にご家族には転職を断られることで、元に戻るケースもあるので、スーツで外出しても、部屋から声が聞こえてきても見守ることをお願いし、ケアは続けますが、当人が自発的に行動をとってくれることは私もご家族も心から喜べる第一歩です。


企業化したため、時間と価格を決めておりますが、実際はこのような規約通りに進まないことは当方のカウンセリングルームでは当然と考えており、対応時間分の費用を受け取るつもりはありません。


あくまでも、人材支援としての取り組みであることは以前と変わりません。ただ、ながらカウンセリングを実施するためには、使用する商品の準備、配送があまりにも負担が大きく、貸与した設備を回収することは難しいために一定額をいただく形を取っております。


特に技術系の方は話せる方も見つけられないと思います。そのために企業目的にも記載し

当人やご家族が豊富な経験を有し、カウンセラーとしてかかわった事案の幅広さとその実績を見て相談いただけるようになり、全国の悩みを持つ方が気軽に相談できる環境で対応いたします。


 これからも取り組む姿勢、実施方法も変更するつもりはありません。

一人でも多くの方が自信をもってやりたいことを見つけて取り組まれることを願っております。



当カウンセリングルームカウンセラーより


 

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